ほうこうレポート

ほうようポケモン、こうもりポケモン。

カブるモ! 運営・問題作問のコツ

はじめに

本記事はポケモンサークルの各所で交流用に使われているクイズ企画「カブるモ!」という企画について運営や作問のコツを記したものです。
ルールや問題例についてはこちらの記事を参照にしてください。
kurobasana.hatenadiary.jp

運営

基本的に長屋Yquiなどオンラインクイズツールを使って提出解答や点数を管理していきます。なので点数計算など自体は大変ではありません。
ただ、人数が多くなってグループを分けないといけなくなったりするとグループの数分の部屋を立てなければいけない=ゲームマスターがその数必要なので運営として統率を取る方法を具体的に考えないといけなくなります。この辺りは実際に当日にどういう動きを取ることになるかを想像しておかないと進行が難しくなりそうなので事前に準備しておきましょう。

ここからは長屋というサイトを使った実際の運営方法になります。一度どういうゲームかを実際に試運転するなどして確認してみると書いてあることがわかりやすいかと思います。
カブるモは以下の手順を繰り返して進みます。

  1. 問題文提示
  2. 解答を提出してもらう
  3. 解答を開示する
  4. 点数処理


問題文の提示に関しては、長屋内のチャットで行うといいです。Discordなど別の場所を使ってしまうと、スマホで参加している人がアプリを往復しなければならず接続が不安定になったりします。


解答提出はBoardの使い方がわからない人対策が必要なのと、間違えてチャットに書いて全体公開されてしまうと色々狂ってしまうのでこの辺りの連絡はしっかり行わなければいけません。


そして、解答開示の時間の盛り上がりを作るのがゲームマスターの腕になってしまいます。
ただただ提出された解答を上から順番に開示しても問題はないのですが、少し盛り上がりに欠けます。
例えば最初に1個か2個被っていない解答を開示してから、被っている解答を開示していったり。
例えば最初に「この大穴解答が被ってるわけないよね~~」っていいながら被ってる解答を開示したり。
わけわからん解答を最後に残しておいて説明を聞いてみたり。
解答状況に合わせた盛り上がりを作ることができるとより企画の満足度が高くなると思います。


点数処理は長屋の使い方を間違えなければ自動でやってくれるので心配ないです。

ルールについて

基本的ルールは「【企画】「カブるモ!」〜かぶっちゃやーよ〜交流レクリエーション〜 反省&過去問【ポ1オン秋の7連番企画】 - ほうこうレポート」のとおりなのですが、少しルールを付け加えたりすることも十分検討範囲です。
団体戦でもやったことがあるのですが、これはこれで話し合いが生まれるため感触は悪くないながらも、カブらなそうという意見が個々人の感想になってしまうので喧嘩が起こったりするのはちょっとしたデメリットでした。
↓このルールのチーム戦は↑と違ってかなり面白そうです。運営は大変になると思うので採用できそうかは不明ですが。
sazanami908.hatenablog.com

作問のコツ

ここがカブるモの盛り上がりを作る一番大きな条件で、一番難しいところです。
悪問になる条件が大量にあるので以下にこのクイズにおける悪問の条件を挙げておきます。

  • 解答の数が多すぎてカブらない

→目安ですがすぐ思いつきそうな解答が10数個ある場合は厳しそうです。

悪例)エスパータイプポケモンといえば? ←いっぱいいる

  • 解答の基準が明確でない

悪例)10万ボルトを使いそうなポケモンといえば? ←使いそうの基準が人それぞれ

  • 解答の基準が一つでない

こういう意味だと思って解答してたら違った! みたいなことが起こったりします。

悪例)通信進化するポケモンと言えば? ←通信進化する進化後を答えるのか、進化前を答えるのかが不明確。
悪例)ポケモン世界の天候といえば?  ←バトル中の天候を想定していたら、ワイルドエリアの天候の「快晴」を答えられてそうじゃないんだけどな~となったりする

  • 真っ向勝負の殴り合いになる(大穴解答がない)

悪例)ポケモンの性格と言えば? ←25種類しかないが、性格は全部把握してる人も結構いるので、「それ思いつかなかったな~~~」となることがなくて面白くない。
良例)ザシアンにこうかいまひとつのわざタイプといえば? ←一見真っ向勝負に見えて、ザシアンに「けんのおう」という縛りをつけていないため「かくとう」も答えになるのがポイント。

  • (長屋のみ)文字数が長い

確か20文字?の制限があったため長い解答を要求するものが使えないです。

悪例)現実のポケモンセンターの店名と言えば? ←正式名称を求めてしまうと長くなる

  • 知らない解答ばっかりでてくる

例えば、「攻撃の能力ランクを上げる特性と言えば?」と言ってしまうと、
ポケモン+ノブナガの野望」の特性「ししふんじん」とかいう解答が飛んできたりするんですが、知らない人にとってはなんのこっちゃとなるのであまり面白くないです。
対処法としては基本ルールに「特別な指示の無い限り「ポケットモンスターシリーズ」(いわゆる本編)に登場する範囲とします」とつけておくとこういうことが減ります。
ただし、こういう突飛な解答はカブるモの醍醐味にもなり得るので、あんまり消しすぎても面白くなくなってしまいます。

悪例)相手を「ねむり」状態にする技といえば?  ←ポケモンコマスターのプリンのわざ「こもりうた」とか言われるためダメ。
良例)ロケット団に所属するモブではない人といえば?  ←基本的に本編に存在する人やアニメに存在する人を答えることになるが、大穴解答としてポケモンGOの「クリフ・シエラ・アルロ」という解答も少ないながら存在するのが聞いていて楽しい点。

  • 名称を知らない

悪例)ビビヨンの模様の名前と言えば? ←模様があるのも知ってるし頭にも出てくるけど、正式名称が出てこない(正式名称じゃなくても運営に伝わればいいよ!などのオプションをつけることで採用はできるけど運営が大変、伝わらなかった時に文句が出るので所説)

  • 存在知らない

悪例)ポケモン世界に存在する船の名前と言えば? ←要求知識がマニアックすぎて、一個も答えられない人がいる。

  • 分野に偏りがある

これは問題全体で調整をしないといけない問題です。
例えば極端な話ですが、全部カードの問題だとカードはやっていないですって人は全然答えられなくて面白くないはず。
原作であるポケットモンスターシリーズ(いわゆる本編)であればある程度どの作品でも情報があるので、基本的には本編シリーズを軸に問題を組んでいくのがポイントです。
ただ、1,2問程度他ジャンルに焦点を当てた問題を出したりするのも必要ではあります。

良問サンプル

参加人数によっては解答候補が少ないから良問ではない、みたいなことも発生しうるのでご注意ください。

おわりに

何回か企画をやっている中で思ったことなので、他にもやってみて注意が必要なところを思いついたりしたらクロサナ(@kurosana309637)までご連絡ください。

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