ほうこうレポート

ほうようポケモン、こうもりポケモン。

デキる運営になろう 1:参加者との関わり方編

はじめに

ポケモンサークルで色々やっていました、クロサナです。
ポケモンサークル卒業が近づいているので、最後にできることを探した結果この記事を書いています。

本記事ではただ大会運営ができるというだけでなく、トラブルの少ない大会運営大会を開催した先を見据えた運営をするために考えたほうがいいと僕が感じていることを紹介します。

主にポケモンサークルで運営に関わっている人向けですが、ポケサー関係なく大会運営をしている人にとって多少示唆のある内容でもあるかなと思っています。


この記事は全3編を予定しています。
1:参加者との関わり方編
2:有能な運営への道編
3:後代育成・日頃の行い編

第一回は、参加者との関わり方について。
参加者にとって魅力的な交流会を作るにはどうすればいいか。
参加者が参加して嫌な思いをしないためにどうすればいいか。
こんな内容について、僕が気を付けていたことをお伝えします。

注意

この記事には僕が個人的に考えているだけの思想が多分に含まれます。
違う意見を否定したいわけではありません。予めご了承ください。

また、ここに書く全てをできなければいけないというものでもありません。
もちろん僕は全てできるといいと思ってはいるのですが、一つでもいいなと思ったことを心がけられるようになれば、十分この記事に意味があると思っています。

説教をしたいというよりは、先人の知恵を借りたい人がいるかもしれないから残しておこうという記事です。
僕自身ポケモンサークルで活動する上でいろんな人のブログから情報をいただきました。そのバトンを繋ぐために書いています
気軽にというのも無理な話題かもしれませんが、気を張らずに読んでいただければ幸いです。

適当に運営をしてはいけない理由

前提として、なぜわざわざ色々気を遣って大会運営をしなくてはいけないんだろうというところから言葉にしたいと思います。
いや適当に大会運営しちゃダメだろという意識が染みついている人は、適当に飛ばしてください。

自分の好きな界隈を盛り下げたくないから

参加者に迷惑がかかるタイプの質の低さに関する問題。
初めてサークルの交流会に参加した人が、トラブルで嫌な思いをして交流会に参加しなくなってしまったとしたら。
それはサークルにとってもいいことではありません。
初めてとは言わずとも、大きなトラブルがあって嫌な思いをすればサークル同士の溝になりかねません。
サークルを盛り上げようとして会を開いたのに、対立の原因になっては元も子もないです。

そこまで使命感を持って運営してないよ!楽しいことしたいだけだよ!という意見は個人的には正しいと思います。
ただ、界隈に迷惑をかけてしまうのは、界隈内で他の人に嫌われてしまって繋がりを失うきっかけにもなりかねません。
身内に留めずに他サークルとわざわざ交流を作るのであれば、適当にやるとデメリットが目立つと思います。

自分や自分の周りの評判を下げないため

運営内でトラブルが起こるタイプの質の低さに関する問題。
一人で運営するならともかく、他の人と運営するのであれば運営内でのトラブルが発生することは往々にしてあります。
ただ、そういったトラブルを起こしてしまうと、次回以降大会や交流会をする際に一緒にやってくれる人が減ってしまいます。
趣味の大会やポケサーの交流会において、人脈はあればあるだけ面白いことができるので、かなり損です。
特にポケサーの交流会においては、サークルの代表として交流会運営に出てきているので、サークル自体の名前が下がるのがとても痛い問題です。
誰かと運営するのであれば、なおさらデキる運営になって損はありません。

この項目で伝えたかったのはこちら。
運営の質と言うと参加者がどう思うかを考えがちですが、運営内でトラブルを起こさないこと、円滑に回すことも同じくらい大事な質だと思います。
運営で他の人に迷惑をかけると、自分の所属するサークル含め自分の周りまで避けられてしまうので、頑張ったほうがいいです。






魅力的な大会や交流会を作るコツ

人が来たくなるような交流会を作るためのコツについて。
ひいては、人を呼ぶ方法について。

参加者がやりたい企画を立案する

当たり前の話ですが、これが一番難しい。
1.自分がやりたい企画≠参加者がやりたい企画
かつ
2.自分がやりたくない企画≒参加者がやりたくない企画
です。
非常に難しい。

2について

これは意識すれば誰でもクリアできます。
運営が面白くないと思ってる企画が面白いわけがないから。
企画を作るときには、まず第一に自分が参加してみたいかを考えるべき。

1について

こっちが難しい。
結論ですが
自分がやりたいと思っても、参加者が同じように求めているかはわからない。
このことが分かっていても、自分の事ではないので当然完全にはわからないのが難しいポイントです。
これを何とかする方法として、僕は以下のような方法をよく使っています。

  • 参加者に直接聞く。
    • 参加者のことが知りたいなら、当然参加者に聞けばわかる。
    • 同期とかに、こういうのあったら来る?とか聞いてみればよい。
    • これが頭から抜けていたりできていない人が多いと思う。一番確実なのでやるべき。
  • 特定の人しか楽しめない企画を採用しない。
    • 極端な例では、ゲームガチバトル!なんて企画だとゲーム対戦が本当に好きな人しか楽しめない。
    • 誰もが参加する交流会などでは、特殊ルールなど誰もやったことがない平等な企画にしたり、ゲームが上手じゃなくても逆転の機運があるくらいの企画いい。
    • 逆に言えば、オフ大会みたいなゲーム対戦が好きな人だけを集める目的であれば、その人たちが全員楽しめる方がいい。
  • 企画を複数同時進行する
    • よくポケサーの交流会の午後企画が「ゲームバトル&カードバトル」とかになってるのはこれが理由。
    • 複数企画があれば、どっちかは楽しめる人が多くなるのが理由。その分人手は要る。

「『参加する』というコストに見合うか」の観点を持つ。

参加者の気持ちを思い出すとわかるんですが
面白そうだけど行くの面倒だから行かない
ってなることあると思います。
これが、「面白くても参加する体力やお金を払うほどには見合っていない」という状況です。
これは非常にもったいない。

解決方法は2点

参加に必要なハードルを下げる。

参加したくない理由を失くせば、少し面白そうでも参加してくれます。
企画が面白そうなのに参加したくない理由として主に考えられるのは以下の通り。

  • 場所が遠い
    • 参加者の住んでる場所がある程度限られている場合は、それに合わせた場所にするべき。
    • 限っていない場合は、なるべくいろんな電車の線が集まっている駅が最寄な会場を探したり。
  • 歩きたくない
    • 実はこれ見落としがち。
    • 駅から会場はなるべく近い方がいいとされている。
    • 周りに飲食店があるかも結構注目ポイント
  • 参加費が高い
    • がんばって会場費が安いところを取ったりとかしよう。
    • 500円くらいに収められるなら参加費が高いことにはならない。多分。
    • 1000円まで行くと結構怪しいと思う。
  • 準備や申請が面倒
    • 参加者にかける負担を最小限に抑えられるのがいい運営。
  • 楽しめるか不安(強い人ばっかりだったらどうしよう、など)
    • 企画の意図としてエンジョイ勢も楽しめるようにしてるよ!とかを伝える努力をする。
  • 一人にならないか不安
    • 人を誘って来るように声をかけるとか
    • 交流が生まれる企画を用意して、交流ができることを伝えるとかする。
お金と体力と時間を使ってでも参加したい企画を作る。

パワー系解決。
これをするには、前述の「参加者が参加したい企画」にばっちり沿っている必要があります。
その上で更に、「面白そう」と思ってもらうことが大切
面白いと思ってもらう、と言うのは簡単ですが、ではどうしたら面白そうだと思ってもらえるのか

ここからは僕の持論です。
「面白い」は「びっくり」から派生した感情だと思っています。

例1
ポケモンSVで「リトルカップ」を開催するのは僕は面白いと思っています。
「進化していないかつまだ進化できる」という括りのポケモンは、基本的には普通の対戦で活躍することはありません。
それがルールを変えたら大活躍することに、驚きがあって、でも理解はできる。そうすると、面白いと感じます。

例2
「30分育成シングル」も僕は面白いと思っています。
普通はできていることができないことによって、新しく困りごとが発生する。
それに対してあれこれと新しく工夫しなければいけなくなる、というのはいつもの対戦ではできないことです。
「このルールがあるせいでいつものこれができない」というのが面白さの根源。

例3
「ゆびをふるマルチ」は個人的には面白くないと思っています。
まず、工夫の余地がない。
戦術が多少でも含まれれば考察の余地があるので面白いのですが、ただ適当なポケモンでゆびをふるをするだけのマルチはそこがない。
特殊レギュの醍醐味である「このポケモンが強いの!?」という驚きがない点がまずよくない。


また、盛り上がりに欠けるのもよくない。
もちろん「ピンチの場面で回復技が出て逆転!」とかは盛り上がります。
でもこれは全てが運によるもので、盛り上がりが起こるという確証がありません。
場を盛り上げるのが運営の仕事なので、盛り上がるかわからない企画を採用するのは個人的には否定的。

とにかく、普通では味わえない「非日常」を作り出して「びっくり」させることが面白くするためのコツだと僕は思っています。
変なルールだった李、何かを背負った緊張感だったり、何かしらの非日常を提供することは意識しています。

たぶん他にも方法はあると思うんですが、現状僕が面白さを作るために意識的にできているのはこれだけ。
なんにせよ、パワーで解決するなら「面白さ」を作り出すための持論が必要です。

ブログやスライド・当日の演出を作り込む

時間がないとか面倒とか技術がないとか色々な問題で、スライドの作りが簡素な交流会なんかは多い。
ないからといって特別問題になるわけではないものの、作り込みは必要ないという言説は違うと思う。
ここはさっきの「非日常」にも通じるものがある話で、力の入れ具合は参加者によく伝わる。
遊び心ある演出のほかにも、告知ブログに企業サイトみたいなすごそう技術があったりするのもいい。
これまでの経験からどうもこういう工夫は意外と記憶に残るらしいので、いろんな方面で「それっぽさ」を演出するのは大事。

例えばクイズスライドなら難易度表記を作ってみたり、最初のタイトルスライドを綺麗なスクショにしてみたり。
対戦オフの配信ならシーンチェンジ映像を作ってみたり。
ブログなら会場のGoogleマップを埋め込んでみたり。 ←これむちゃ簡単

参加者を楽しませたり、すごいと思わせる工夫を思いつけるのはデキる運営と言っていいと思う。
こういう引き出しは自分で作ることはできないので、いろんな大会やテレビを見たりして真似るしかない。

面白いクイズを作るコツ

クイズは特に交流会やサイドイベントでありがち。
誰でも思いつく企画なので採用されやすいと思うんですが、思考停止でクイズを採用するのはよくないと考えています。
というのも、クイズの面白さには実力差が如実に出るため。

コツさえ押さえていれば最低限のクオリティは担保されると思うので、クイズを作るときに注意してほしいポイントをいくつか教えます。

ただの知識問題にならないこと。

これが一番よくある。
例えば、「歴代の技で、命中率が65だった技はなんでしょう?」みたいなやつ。
本当に面白くない。やめましょう。
知ってたら絶対答えられるし、知らなかったら絶対に答えられない、そういう問題は基本的には避けるべきです。
面白い知識を問うこと自体は問題ないというか面白さのためにやるべきなんですが、知識だけに頼ってはいけません。

  • 問題文の中にヒントを与えて、考える余地を与える。
  • 複数の知識を混ぜて、どれか一つでも知っていれば解けるようにする(ジャンルを被らせなければ割といける)。
  • 謎解きルートと知識ルートなど、解答の道筋を複数用意する。
  • センター試験を真似したり、知識問題で分からなくても仕方がないと思えるような演出をする。
  • 明らかに解かせる気がないことが参加者に伝わるような演出をする。

とにかく、知識問題は注意して採用しなければいけないということだけは伝えておきたいです。

例題の答え気になるんだけどって人向け↓

表示する

答えはいわおとし。
現在の命中率は80だが、初代は命中率が65だった。よわすぎる。
ポケットモンスターシリーズ、いわゆる本編において、命中率が65なのは後にも先にもいわおとしだけ。←これちょっと面白知識

いわタイプのわざ、命中率が初代限定くらいまでヒントあげればこの問題使ってもいいかも。

出題の意図を持つ

どうしてその問題を作ったかを意識してクイズを作ると、参加者が納得できるクイズができる。
自分が驚いた知識を教えたい、自分の好きなポケモンの特徴を伝えたい、など、なんでもいいので出題には理由を持つようにしたほうが上手くいきます。
この出題の意図がないと、答えを聞いた後に「ほーん、で?」ってなることがかなり多いです。
で?と思わせてしまったらもう面白く感じてもらえなくなってしまうので、注意しましょう。

解答者の知識範囲を考える

解答者がどこまでの知識を持っているかは想定したうえで問題を作らないと大変なことになります。
例えば、子供やポケモンを知らない大人が見に来る文化祭イベントで
「進化系列以外の違うポケモンの名前が、名前に含まれるポケモンはなんでしょう?」
とかやったら答えられるわけがない。
これはポケモンの名前を全部覚えていることを前提とした問題で、文化祭の場にはそぐわない問題です。
しかしポケモンをある程度知っている人しかいないであろう、ポケサーの交流会であればこれは面白い問題になります。色々と考える余地があるのが面白い。
そういうわけで、解く人がどの程度の知識を持っているかに合わせた問題作りが大事です。

ちなみに上の問題の答え↓

表示する

ブラッキー(ラッキーが含まれる)
ウミディグダディグダとウミディグダは別のポケモンですよ!!)
結構面白い問題。

意図しない解答ができないように注意すること

Q.こうげきの能力ランクを上げる特性を答えよ

A.ししふんじん(ポケナガ)

↑なんも考えないで問題を出すと、こういうことになる。

対処法として
※断りがない限り、解答はポケットモンスターシリーズ(いわゆる本編)にあるものを対象とします。
※断りがない限り、図鑑ナンバーが同じポケモンは全て同一のポケモンとして扱います。

などと予め断っておくことが大事。

出題ジャンルが偏りすぎないこと

特定のジャンルばっかりのクイズを出してはいけない。
例えば、普通の交流会でアニメポケモンに関連した問題が8割を占めていたら怒られると思う。
アニメポケモンを見ている人ばっかりではないので、見ていない人にとってすごく面白くないものになる。
ゲーム対戦オフで集まっている人たちのサイドイベントだったとしても、例えばランクバトルの採用ランキングの問題だけだったら流石に面白くない。

ジャンルや出題の意図は被って2個までにするのが無難。
→いくつかステージ分けする場合は、その限りではありません。

ジャンルずらしとして、普通の交流会のクイズでおすすめなのが、ポケモンのグッズやリアルイベントに関する問題
結構種類あるし、対戦みたいなのと違って同じジャンルだと思われづらいのでおすすめ。
ポケサーのクイズにポケふたが使われがちなのはこれが原因でもあります。
面白いのだとポケモンキッズ(指人形)みたいなグッズも問題が作りやすい。






大会や交流会でトラブルを起こさないためのコツ

参加者を困らせないためのコツについて。

企画説明用スライドを作る

いわゆるグダグダ進行を防ぐためのコツ。スムーズな運営がデキる運営なのはわかってもらえると思う。
ゲームルールは考えてあっても、どういう風にチームの卓に誘導するか、どうやって声掛けするか、みたいな具体的な当日の動きは考えていないことが多いです。
当日どういう順番で何を行わなければいけないかを全部書きだすのが理想的。

僕はこういう風に、送る文章も全部前日に考えることで当日は何も考えなくていいようにしていた。
if分岐まで想定するのが大事。

ここで一つ問題がある。
自分は当日何をするのか全部想定できるタイプでしたが、そんな人ばっかりじゃありません。
少なくとも僕はポサリンピック2022などで、他の人にこれを想定してもらう必要がありました。
この対策に使っていたのが企画説明用スライドを作るようにお願いすること。
スライドを作ってもらうと、企画で説明するべきことや当日の進行順などを、視覚的に整理することになります。
「当日説明することを考えといて!」という指示だとどうも曖昧ですが、「説明するスライドを作っておいて!」はやることが分かりやすいのもポイント。
どうも毎回企画の進行がぐだぐだになる、という人はスライドを作ることをオススメします。


とにかく、「急遽」がなければないほどいい運営です。
急遽でも何の文句もない対応できればもちろん問題はないんですが、アドリブ力が相当高くなければきちんと準備しましょう。

参加者目線を体験しておく

エアプ運営はダメです!!!

わかりやすい例として、ポケモンGOを挙げます。

ポケモンGOの対戦会を開きます!
後から判明、当日はコミュデイの日程と被っていました!

GO経験者の場合→コミュデイの情報を掴めるため、日程をズラせる
GO未経験者の場合→コミュデイ情報が掴めず日程がそのまま、参加者はコミュデイに参加できないため渋い顔。

こういうことが起こります。
参加者視点がないと、日程やルール設定の場面で参加者が困ることに気づけないことがあります。

もう一つ、運営と参加者で目線が違うせいで起こる問題を紹介。

スイスドローで予選をやって、上位トーナメントをやろう!
64人、上位は8人、スイスドローは何戦にしよう?

運営目線:トーナメント出る8人が決まればいいや、3回で全勝者8人を招待しよう!
 ↓
参加者目線:一回負けただけでトップカットが望み薄なのキツすぎる……

これはポサリン含めて本当に結構ありがちなやつです。
こういうところは運営をしているだけだと気づけません。
本気で競技に取り組んだことのある参加者にしかわからない情報です。

細かいところを見逃しがちになってしまうので、参加者経験のある人が運営にいた方が絶対にいい。

告知を徹底する

参加者は運営と違って大会の事を全く覚えていません!
この意識があるだけで、結構いろいろ変わります。

まず、参加者を集める段階について。
運営はいつもその大会や交流会の事を考えていますが、参加者はそうではありません。
自分の参加者側の気持ちを思い出してください。何にも気にしていなかったはず。
何回も参加募集中の告知をしましょう。
何回も目に入れば、だんだん覚えられてきます。
特に締め切り直前のSNS投稿などはしつこいくらいにやりましょう。
これだけで、「何となく参加してもいいと思ってたけど忘れてた」がなくなります

また、大会前日になった時なんかにもこの意識が効いてきます。
運営は前日準備をしているので前日にはむちゃくちゃ大会の事を意識しているわけです。
しかし参加者は全然別の事をしています。
つまり、大体は大会の事なんか直前まで忘れています。
ここで、前日やそのもう少し前に、集合時間や持ち物をリマインドしてあげることが大事です。
これだけで遅刻や必要な物忘れがぐっと減ります。
ちなみにこれは、運営内で会議したりみたいな時にも有効。主催以外の運営は会議の存在なんて直前まで覚えてません


ただし通知を送るのは控えめに。
毎日毎日@everyoneで大会あるよ!って言われたら、「わかったわかったうるさいな!!!」ってなると思います。
こうやって大会に悪印象をつけてしまうのは、非常によくない。

参加リマインドメンションは発表時と締め切り前の2回
その他は前日ですよのメンションが1回だけ。

これくらいが通知を送る頻度としては適切です。
全く通知を送らないのも、気づけないのでそれはそれでよくないです。

参加者がやるべきことを分かりやすく伝える。

情報を探すのが得意じゃない参加者も当然います。
そこで、「参加者はこれをやれば参加できるよ!」というのを一塊にした情報を伝えてあげると非常にわかりやすいです。

僕がこの話で一番頑張ったのが以下の記事。
大会中に何をやればいい、何が起こる、というのを時系列に沿って全て紹介しています。
pokemon-group-intercollege.hatenablog.jp

参加者は何も考えずにこのページを見て指示に従えば全部解決するので、非常に楽です。
目に留まるように指示をしていないことは一切やってもらえない、と考えて参加フォームなどを作ると、どんな人にでもわかりやすい大会が出来上がります。

名前は絶対正確に

ハンネ・チーム名・大会名は絶対に間違えてはいけない

間違えられた側を考えてみてください。一瞬でむちゃくちゃ萎えます。信用できなくなります。
絶対にやってはいけないことランキング一位。
ブログやSNSで何かしら名前を書くときには、必ず表記があっているか確認しましょう

ポケサーでよくあるのは「ひよポケ」「てうぽけ」みたいなひらがなカタカナ問題。
こういうちょっとした表記に気を遣わない人が多くて、見て勝手にハラハラしています。

見やすい配信・スライドを作る。

当たり前の話ですが、見づらい配信画面や見づらいスライドを出しても伝えたいことは伝わりません。
文字が小さくて読みづらいだとか、背景と色が被っているだとか。
こういうところは参加者のためにも工夫していきましょう。

詳細については、次の記事で見やすくするコツとして紹介しようと思います。

使うツールの試運転・リハーサルをしておく

オンの場合もオフの場合も、何かしらツールを使うことがあると思います。
Tonamelだとか、Discordだとか、配信機材だとか。
そうしたツールは必ず試運転しておきましょう

まず第一に、運営が「これどうやるんだ……?」って言ってるのむちゃくちゃダサい
おいこの運営大丈夫かよ……って言われないためにも、一通りやり方は確認しておいた方がいいです。

第二に、どういう不具合が起こる可能性があるかを把握しておきたいです。
参加者側の不具合だったりすると、運営視点だけのリハーサルでは問題が発生せず、当日に問題が発生してしまいます。
そのため、本番の形式に近い環境でリハーサルしておくことは重要です

荒らしへの対処は運営の仮面を被る

荒らしへの対処のコツは
個人の感情で行わないこと
が汎用的です(絶対とは言っていない)

個人の感情と言うのは例えば

  • 理由があったみたいだし許してあげたい
  • 俺の交流会を荒らしやがって許さねえ

みたいなやつです。これはダメ。

逆に「運営の仮面を被る」というのは

  • 荒らす理由は確かにあったけど、参加者に被害が出ている。他の参加者が納得する対応は何か?
  • 本音を言うと、BANしたい。でもそのBANは他の参加者にやりすぎだと思われないか?

と一度考えることです。

あくまで参加者と扱うコンテンツの利益のみに固執する
という別の人格を仮に立てることで、一度自分の感情と切り離して考えられると冷静な対処ができると思います。
とにかく個人の感情と切り離すというのを覚えるのが荒らしの第一歩です。

この問題に関しては、個人の感情を完全に切り離すのがいつでも正解というわけではないとも思います。
例えば個人の感情を表向きの理由として処罰すれば、大会ではなく自分個人にヘイトを向けることもできます。
とはいえ、「個人の感情を切り離して運営の仮面を被って考える」という方法をそもそも知らないというのはまずい状態です。
色々な方法を知った上で、適切な方法を選んでほしいという思いを込めて、ひとまずその一つを紹介したい、というのがこの項目です。

公式が使う正式名称を使う

忘れがちですが、これは結構大事。
非公式の俗称(御三家とか)は、知らない人がいたときにその人が取り残されてしまうので良くない。
大体の場合公式の方が誰にでもわかる表記になっているので、こだわりがなければきちんと公式表記で統一するのが大事。

とはいえ、「個体値」を「生まれつきの能力」とか言うのは流石にわかりづらいので、生まれつきの能力(個体値)とかって表記したほうがいい。

他大会との日程被りを防ぐ努力をする

趣味大会で日程が被ると、参加者を取り合ってしまって誰も得をしません。
特に夏休みシーズンは大会の日程被りが多くなってしまいます。
正直これに関しては絶対の解決方法はありません。
周りに聞いたり、SNSで調べたり、同じ界隈で行われる大会の日程情報を地道に探しましょう。
とにかく、日程被りの可能性を考えていない状態だけは避けてください

ポケサーの場合だと、以下2つを僕が作ろうとはしてみたものの、結局僕が引継ぎを失敗して動かなくなってしまった。
なんかこういうものが開発されて、ポサで浸透してくれれば日程被り事故がなくなる……かもしれない。
twitter.com
freecalend.com

参加できる人を絞るかをきちんと検討する

極端なことを言うと、「それは身内大会じゃダメなのか?」ということ。

「初めて参加する対戦会にいったら、他の参加者たちの身内乗りについていけなかった」
みたいな話はよく聞きます。
他にもよくポケサーであるのは
ポケモンサークルを対象にしたものの、いくつかのサークルの人ばかりが来ていてその身内乗り交流会になってしまった
というやつ。

身内でわいわいしたいのが目的なら、当然身内以外の人は呼ばないほうがいいわけで。
自分が大会や交流会を運営する理由を今一度よく考えてみると、より楽しいものになるかもしれません。

おわりに

僕が運営をする際に考えていたことの引継ぎ記事の第一弾でした。
冒頭にも書きましたが、いきなりここに書いてあることが全てできるようにはならないと思います。
実際に運営する中で「確かにそうかも」と思ったなら、意識していただけたら嬉しいです。

また何か思い出したら追記します。

サムネ




























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